野球脳の強化と根拠のある指導 “少年野球界のカリスマ”の主体性を伸ばすチーム作り

「TURNING POINT」のオンラインイベントで講師を務めた「多賀少年野球クラブ」の辻正人監督(右)
「TURNING POINT」のオンラインイベントで講師を務めた「多賀少年野球クラブ」の辻正人監督(右)

滋賀・多賀少年野球クラブの辻監督がオンラインイベントで講師

 選手の主体性を伸ばすには監督やコーチがきっかけをつくり、根拠に基づいた指導が必要と説いた。滋賀県にある全国屈指の少年野球チーム「多賀少年野球クラブ」の辻正人監督が26日、野球育成向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントで講師を務めた。主体性を持って選手に練習させたいと悩む指導者には「無の状態から子どもを動かすのは無理」「根拠のある指導が必要」と助言した。

 少年野球のカリスマは豊富な経験をもとに、指導者や保護者の悩みを解消した。少年野球の日本一を決める「高円宮賜杯全日本軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」に毎年のように出場し、優勝経験もある多賀少年野球クラブを率いる辻監督のオンラインイベントは、開催時間1時間では足りないほどの質問が寄せられた。

 中でも多かったのは、指導方法やチーム作りに関する悩みだった。少年野球の子どもを持つ父親で指導者もしている男性からは「子どもに主体的に目標を持たせて練習させるには、どうしたらいいのか」との質問があった。辻監督は、こう回答した。

「何もない、無の状態から子どもたちが主体的に動くのは無理です。野球とは何かを徹底して教え込む時期が必要です」

根拠のある指導=選手の動きを観察、分析して後から根拠をつける

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY