DeNA三浦監督が打線の大幅入れ替え断行 CS見据えた選手起用の真意は“休養と刺激”

DeNA・三浦大輔監督【写真:中戸川知世】
DeNA・三浦大輔監督【写真:中戸川知世】

前日28日と変わらなかったのは3番・佐野と4番・牧だけだった

■DeNA 6ー1 中日(29日・横浜)

 セ・リーグ2位が確定しているDeNAは29日、本拠地・横浜スタジアムで最下位の中日に6-1で快勝。打線を大幅に入れ替えて左打者をスタメン9人中8人並べ、プロ2年目で進境著しい中日先発の高橋宏斗投手をKOした。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ開幕を10月8日に控え、この時期にあえて新打線を組んだ意図はどこにあったのだろうか。

「今日はスタメンを大幅に替えます。3番と4番以外は替えます」。三浦大輔監督が試合前の会見でそう宣言した。「いろいろ試したいですし、一方で休ませることも必要。とはいえ、あくまで勝ちにいくことが前提。いろいろなものが複雑に絡み合っています」と説明。前日28日の同カードと変わらなかったのは、3番・佐野恵太外野手と4番・牧秀悟内野手の2人だけ。5人が新たに名を連ね、楠本泰史外野手と森敬斗内野手は打順が変わった。相手先発の右腕・高橋宏に対し、牧以外のスタメン8人が左打者だった。

 これが功を奏する。初回に先制を許したものの、2回に楠本が右翼席へ同点6号ソロ。4回には1死満塁から、戸柱恭孝捕手の右前適時打で勝ち越した。そして5回はビッグイニング。先頭の9番・石田健大投手が敵失で出塁すると、1番・関根大気外野手も中前打で続き、1死後、佐野が右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。牧も詰まりながら右前へ2点適時打。楠本の右越え二塁打で再びチャンスを広げ、戸柱の一ゴロの間にもう1点加えて、この回一挙4点を奪った。

 この日、33歳の宮崎敏郎内野手を欠場させたのは、CSへ向けて休養を与えるためだろう。一方、桑原将志外野手のスタメン落ちには、振るわない打撃に刺激を与える狙いがあった。

桑原は8回に代走で登場「状態を上げてCSに入ってもらいたい」

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