先発投手の“及第点”では「なかなか勝てない」 ダルビッシュが考えるベストな降板

先発としての役目…6回3失点では「なかなか勝てないんですよね」

 5月19日のフィリーズ戦登板から23登板連続でクオリティスタートの安定した投球を見せるダルビッシュ。しかし、本人はこの括りにはこんな見解を示す。

「6回3失点ってなかなか勝てないんですよね。中継ぎが3イニングいかないといけない。そういう意味で、チームにとっても毎回マックスで6回ってきついところもあるので。チームを1年間通して助ける意味にはなるけど、勝てるかといえばちょっと難しいというところなので。できれば7回とか投げたいなっていうふうに思います」

 8回を救援するセットアッパーと9回を締めくくるクローザーへとつなぐ勝利の方程式に導くのが先発の仕事と考えるのが今のダルビッシュ。今季30試合登板で7回以上を果たしたのが14試合にも及ぶのは、この強い意志が支えている。

 そして、こう続けた。

「自分のベストは6回投げるとか7回投げるとかじゃなくて、試合が終わった時にチームが勝っていることがベストだと思うので。それができなかったというのは悔しいです」

 ワイルドカードでのプレーオフ進出へ「3」としていたマジックナンバーは変わらず。もつれれば今季最終戦の10月5日、ジャイアンツ戦での登板を任される。

「次はジャイアンツなので、それだったら大体みんな覚えているから」

 パドレスのエース、ダルビッシュ有は最後の戦いに準備はできている。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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