オリックスが26年ぶりパ連覇 チーム54年ぶりの最終戦V決定、鷹敗れ歓喜の瞬間

2年連続Vのオリックス【画像:パーソル パ・リーグTV】
2年連続Vのオリックス【画像:パーソル パ・リーグTV】

リーグ最終戦…オリ〇鷹●“唯一の条件”をクリア

■オリックス 5ー2 楽天(2日・楽天生命パーク)

 オリックスは2日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天戦に5-2で勝利し、2年連続14回目のパ・リーグ優勝を飾った。前日まで首位だったソフトバンクがZOZOマリンスタジアムでのロッテ戦に敗れたため、両チームは76勝65敗2分けで並んだものの、規定により今季の直接対決で15勝10敗と勝ち越しているオリックスの優勝となる。オリックスのリーグ連覇は、1995~96年以来26年ぶりで、チームの最終戦での優勝決定はパ・リーグ史上6度目。オリックスにとっては1968年の阪急時代以来、54年ぶりだ。

 オリックスは4回、先発の田嶋が無死から連打と四球で一、二塁のピンチを背負うと早めの継投に動いた。ただ2番手の比嘉がギッテンスに2点適時打を許し先制された。

 ただ、直後の5回にすぐさま反撃する。楽天先発の田中将から頓宮の中前打、紅林の左前打、さらに代打の山足が四球を選び無死満塁。ここで伏見が右前適時打、福田が左翼線へ2点適時打と連ね逆転に成功した。

 今季のオリックスは3月25日の西武との開幕戦で、山本由伸投手を先発に立て6-0で勝利。実に2010年以来、12年ぶりの開幕勝利という絶好のスタートを切った。ただ2戦目から5連敗して借金生活に沈むと、なかなか浮上できなかった。昨季のパ・リーグ本塁打王の杉本が、深刻な不振に陥った。

 5月にも7連敗を喫し、一時は借金が7までふくらんだものの、6月から9月までは4か月連続で勝ち越し。夏場には西武、ソフトバンクとの激しい争いに持ち込んだ。山本、山岡、田嶋らの安定した先発陣に加え、抑え投手はきっちりローテーションを組んでの起用。平野佳を欠く間も2年目の阿部や本田ら若い力の台頭で乗り切った。打線も杉本の不振を、一塁での起用が増えた頓宮や、中川圭らの活躍でカバーした。

 オリックスの優勝は、楽天に勝利した上にソフトバンクが敗れるという条件が唯一だった。中嶋野球の中で力を伸ばした選手たちが、プレッシャーの中で見事にクリアした。

(Full-Count編集部)

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