DeNAがマシンガン継投の“CS戦力オーディション” 三浦監督が合格点を出したのは?
ロメロ、石川は制球難で合格ならず…CSリリーフ陣固まった?
対照的だったのは、フェルナンド・ロメロ投手。9月中旬に先発から中継ぎに配転後、4試合連続無失点に抑えていたが、この日は先頭の吉川、坂本、丸に3連続四球を与えて満塁とし、中田は空振り三振させたものの、岡本に押し出し死球、ポランコに左犠飛を許し、1回を無安打ながら4四死球。みすみす2点を献上した。三浦監督は「ノーヒットで2失点ですから、相手打者と勝負できていない。チームも重い空気になりますよね」と苦言を呈した。
この日1軍に昇格したばかりの左腕・石川達也投手は、4回から2イニングを投げ無失点。5回には2四球1死球で自ら1死満塁のピンチをつくったが、重信、大城を連続三振に仕留め、辛くも失点を免れた。とはいえ、三浦監督は「内容的には(ロメロと)同じような感じ。ファームでああいうピッチングをしていたのかと言えば、あそこまで四死球を連発していない。なぜ(実力を)出せなかったのか」と反省を求め、“合格点”には遠かった。
9回には、中継ぎも敗戦処理もと今季登板が47試合目に上った平田真吾投手が、簡単に2死を取り、最後は守護神の山崎康晃投手が登場して丸1人を抑え、満員の地元ファンに雄姿を見せて締めた。
就任2年目で監督として初めてのCSに臨む三浦監督は、レギュラーシーズン2位確定後、「あくまで勝ちにいくことが大前提」と強調しつつ、残り試合では短期決戦へ向けて準備とテストも重ねてきた。豊富な顔ぶれのリリーフ陣を有効活用し、虎視眈々と日本一の座を狙う。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)