俯いて号泣隠した根尾「寂しかったですね」 万感の思い…見届けた最後の瞬間
「泣いてないですよ」とはぐらかすも…目を真っ赤にして号泣
中日の根尾昂投手が見せた“涙”は、多くのファンの心を揺さぶった。憧れの存在だった福留孝介外野手の引退試合で、チームメートの誰よりも号泣。俯きながら涙を隠しつつも、レジェンドの現役最後の姿を目に焼き付け「すごい大事な日、絶対忘れない一日になった」と感慨深げに語った。
9月23日の巨人戦(バンテリンドーム)後に行われた引退セレモニー。一塁ベンチ沿いに並んだナインの最後のひとりが根尾だった。1人ずつ握手を交わしていた福留と“大トリ”で熱い抱擁を交わした。球団公式YouTubeでスタッフからその時の思いを問われると「泣いてないですよ」とはぐらかした。
福留と過ごした2年間は特別。「本当に憧れの存在というか、スーパースターなんで。寂しかったですね」と万感の思いだったという。意志を確かに受け継ぎ「こうやってやれば長く現役やれるというものを見せてくださった。自分も長くやりたいですし、(福留が)いなくなってもしっかりやれるように」と決意を新たにしていた。
根尾にとって今季は激動の1年だった。外野一本でレギュラー奪取を試みるも、キャンプから苦戦。2軍で遊撃の可能性を模索する中で、最終的には投手転向を決断した。投手と野手で立場は違えど、福留のような“竜の功労者”になるべく、プロ5年目に向かっていく。