今年の指名は「無理でしょう」 大学3年間未出場も…佐藤輝の弟が志望届を出したワケ
兄は阪神・佐藤輝明…関学大4年の佐藤太紀内野手
阪神・佐藤輝明内野手の弟、関西学院大の大型打者・佐藤太紀内野手がプロ志望届を提出した。187センチの上背と、ウエートトレーニングで鍛えた体重98キロの堂々とした体格がポテンシャルの高さを感じさせる。しかし、鮮烈なプロデビューを果たした兄と異なり、太紀はまだ“原石”だ。
兄が通った近大ではなく、関西学院高から関学大へ進学。2学年上の兄とは「生活している場所が違うので、あまり話をすることはなかった」という。昨年までの大学3年間は公式戦出場なし。デビューを果たした今春のリーグ戦では6試合出場で、6打数1安打。高校時代は通算12本塁打を放ったが、大学では目立った活躍ができていない。
それでも、悔しさをにじませることなく、明るく振る舞う。
「プロへ行きたい気持ちはあるんですが、結果が残せていないんでね。(今年の指名は)無理でしょう。これでは社会人(野球への入部)も難しい」
昨年、一般企業への就職を考え始めた一方で「まだやれる」との思いを捨てきれなかった。“未完の大器”は成長できる場を求め、独立リーグまで視野を広げている。