打者・大谷翔平は「今年の方がいい」 打撃コーチが語る進化、イチロー氏との共通点

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

リード打撃コーチ「完璧でパワーのある選手だ。毎日光るものを見せてくれている」

 エンゼルスのジェレミー・リード打撃コーチが4日(日本時間5日)、報道陣の取材に応じ、打者・大谷翔平の2022年シーズンを総括した。4日まで打率.273、34本塁打、95打点。今季も主軸打者として牽引した。「完璧でパワーのある選手だ。毎日成長し、まだベストになれる。努力を怠らないことは彼の能力。共に過ごせて光栄だし、毎日光るものを打席で見せてくれる」と高く評価した。

 昨季は熾烈な本塁打王争いを演じ、リーグ3位の46本塁打をマーク。今季は昨季ほど本塁打数を伸ばせていないものの、打率は昨季の打率.257から2分近く上昇。昨季は189三振を喫したが、今季は160三振にとどめている。3日まで自己最長の18試合連続安打を記録し、リード打撃コーチは今季の打者・大谷を高評価した。

「長打を狙うとスランプに陥りやすくなるので、現状の状況には満足している。(三振率の低下は)リーグに対して理解が深まっている。継続的に対戦投手を研究し、攻め方を理解していることが要因だ。去年MVPを獲得したが、私は今年の方がいい1年を送っていると思う。ジャッジの活躍は認めているが」

 リード打撃コーチは2004年にマリナーズでメジャーデビュー。2008年オフにメッツへトレード移籍するまでイチロー氏と共にプレーした。大谷とイチロー氏。リード打撃コーチは「フィールド上でやっていることは比べられないが、練習に対する姿勢は共通するものがある」と指摘。さらに大谷について「試合をよく勉強し、向上心がある。素晴らしい選手なので常に向上している」と語った。

 本来は“練習の虫”だが、昨季から試合前にケージで行う打撃練習を15分ほどに短縮。「今年もルーティンは同じだ」とリード打撃コーチは語った。来季もリーグ屈指のスラッガーとして期待できそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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