MVPにチームの成績は関係する? 大谷翔平vsジャッジ論争に米メディア意見
「成績が悪いチームにいたから選手の価値が下がるわけではない」
「確かに、アーロン・ジャッジなしにはヤンキースはおそらくポストシーズンに進出できなかっただろう」と同メディア。しかし7月15日(日本時間16日)時点で、ヤンキースは62勝28敗でMLBでベストの記録を保持していたが、ジャッジはこの時、打率.274、OPS.950。素晴らしい数字を残していたが、最終的な成績とは程遠いものだった。ジャッジが不振でも、ヤンキースは球界最高の投手陣を持ち、ジャンカルロ・スタントンとホセ・トレビーノ、アンソニー・リゾとグレイバー・トーレス、マット・カーペンターなどが活躍したからだ。
一方、8月2日(同3日)から9月3日(同4日)までの間、ヤンキースはジャッジが打率.283、OPS1.063を記録したにもかかわらず、9勝20敗。8月になるとトーレスが球界最悪の選手の1人となり、スタントン、リゾ、カーペンター、DJ・ルメイヒューなどが怪我をして、ジャッジはいるもののヤンキースのラインナップの破壊力は低下した。「野球は1人の選手が多くのことをコントロールできるようなスポーツではない」と断言した。
エンゼルスの場合、トラウトとオオタニが1年を通してほとんどの間スタメンで打席に立っていたが、4~9番打者は、合わせて球界最悪のOPS(.609)と2番目に悪い打率(.213)という成績。「73勝しかしていない。しかしオオタニとトラウトがいなければ、60勝するのが精一杯だっただろう。何度も言うが、成績が悪いチームにいたからといって、選手の価値は下がるわけではない」と主張している。
「投票者は『ベストチームのベストプレーヤー』ではなく『最も価値のある選手』と思う人に投票すべきだ。しかし、より価値のある、というのはどういうことなのか? それに対して、間違った答えはない」
投票がタイになる可能性もある。「野球史上でおそらく最も見事なオフェンシブシーズンか。これまで見たこともない、そして二度と繰り返すことができないような二刀流シーズンか」。大混戦が見込まれるMVPの栄冠は、どちらが掴むのだろうか。
(Full-Count編集部)