大谷翔平MVP争い「ヤ軍だったら…」 出口調査はジャッジ優勢も…珍意見が続出
ヤンキース番ホック記者「ジャッジはオオタニ以上にファンタスティック」
一方のヤンキース番記者は? MLB公式サイトのブライアン・ホック記者は当然の“ジャッジ推し”。62本塁打でリーグ新記録を樹立した大砲について熱く語った。
「ジャッジはオオタニ以上にファンタスティックなシーズンを送っている。ジャッジの今シーズンの活躍はとても特別なものです。オオタニは投打で非常に高いプレーをしているが、私はジャッジが勝つと思っています」
では、両軍に関係ないライバル球団の記者はどうか。MLB公式サイトのレンジャーズ番、ケネディ・ランドリー記者は、投票する記者の“野球観”がMVPレースを左右すると指摘する。
「ジャッジは歴史を作り、ショウヘイは今まで見たことがないことをしている。非常に難しいですね。非常に接戦。ジャッジが最有力候補でしょうが、あとは投票者の考え方次第だと思っています」
チーム戦績を見れば、ヤンキースは地区優勝を飾り、エンゼルスは地区3位と低迷した。「ジャッジが勝つだろう」と予想するオレンジカウンティ・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者は“賞レースはニューヨークが有利”と語る。
「ショウヘイに全員が注目しているとは思えない。今年のジャッジの注目度は違う。投票者はアメリカ各地にいるが、テレビはニューヨークを拠点としている。つまり、(ニューヨークの意向が)アメリカ各地に広がるんだ。仮にショウヘイがヤンキース、ジャッジがエンゼルスだったら、間違いなくオオタニが勝つ」
MVP投票は各チームの所在する都市から2人づつ、両リーグ各30人の記者たちによって決まる。リーグ新記録62本塁打のスラッガーvs15勝&34本塁打と規格外の活躍を見せた二刀流。各記者の声を聞く限り「ジャッジ優勢」だったが、果たして大谷の“逆転MVP”はあるのだろうか。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)