ダルビッシュ、7回1失点快投も実は流血していた「痛みと戦っている状態だった」

5回にソロを許したのみ、7回6安打1失点で地区S進出に王手

■パドレス 7ー1 メッツ（ワイルドカード・日本時間8日・ニューヨーク）

　パドレスのダルビッシュ有投手が7日（日本時間8日）、メッツとのワイルドカード（WC）シリーズ第1戦に先発し、7回6安打1失点の好投で勝利投手となり、チームは地区シリーズ進出に王手。自身にとっては5年ぶりとなるプレーオフでの勝利に「とにかく誇りに思って投げました」と語った。

　2点の援護をもらった直後の初回1死から死球と単打で一、三塁のピンチを招いたが、主砲アロンソを見逃し三振に。続くボーゲルバックも大飛球ながら右飛で無失点で立ち上がった。2回も足を絡められて2死三塁を招いたが、本塁は踏ませなかった。3回から2イニング連続で3者凡退に。5回1死からソロを許したのみで。計101球で大役を果たした。

　敵地のスタンドは序盤から大歓声に包まれ「僕の横でうわーと言われているような感じだった」。ただ、平常心は忘れず「ただの音だっていうふうに考えたことでちょっと落ち着いたかな」と振り返った。投げ合った相手はサイ・ヤング賞3度を誇るシャーザー。「自分もこの年齢で、しかもニューヨーク、メッツのすばらしい球場で殿堂入りするであろう投手と投げ合えるのは緊張している場合じゃなく、とにかく誇りに思って投げました」と感慨深げだった。

　7回にトレーナーがマウンドに行った場面については、右足親指の側面から流血していたと説明。「マウンドがすごく硬くて、（右足）親指のところですね。結構2回くらいから我慢している状態だったんですけど、最後の方は完全に血が出ていて。スパイクも血が出ている状態だったので、痛みと戦っている状態だった」と明かした。

（Full-Count編集部）