ダルビッシュとの契約延長がもたらす「保証」 米メディアが考えるパドレスの“利害”
パドレスは「ダルビッシュと話し合いたいと思っている」
パドレスのダルビッシュ有投手が、プレーオフでも力強い働きを見せている。7日(日本時間8日)に行われたメッツのとワイルドカードシリーズ第1戦では、7回1失点の好投。エースとしての信頼感はいまだ圧倒的だ。そんな中、地元メディアの「サンディエゴ・ユニオントリビューン」は、パドレスが来季以降の契約延長を考えていると報道した。
移籍2年目の今季は30試合に登板して16勝8敗、防御率3.10をマーク。同メディアは「(1年目よりも)はるかに心地よさそうに見える」とみる。チームに馴染んでいる状況やダルビッシュの状態、投球内容をひっくるめて「これら全てのことが、ダルビッシュの現在の契約で予定された長さ以上に両者の関係を続けていく道を探すことに繋がりそうだ」と述べた。
その上で、球団関係者の話として、球団が契約延長について「ダルビッシュと話し合いたいと思っている」と報道。現在はカブス時代の契約を引き継いでいる状況で、来季の1800万ドル(約26億円)を最後に契約が終わる。ただその一方で、来季37歳シーズンとなるダルビッシュが「どれだけ長く投げたいのかは明らかではない」との不確定情報も添える。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」も、同メディアの報道を引用して考察。「あと1シーズン(あるいは2シーズン)追加することは、ダルビッシュが30代後半でも成果を出し続けられると彼ら(パドレス)が自信を持っているなら球団の利害にフィットするかもしれない」と述べた。
年齢面と実績や信頼を天秤にかけた上で、直近の1~2年は十分余りある“利益”をもたらしてくれる可能性を検討。「新しい契約が2024年か2025年までしかカバーしないとしても、ダルビッシュと契約延長することでパドレスは先のローテーションの保証を少し得ることができる」と見通した。
(Full-Count編集部)