大谷翔平が吠えた「素晴らしい瞬間」 相棒の脳裏に刻まれた“鬼気迫る3球”の衝撃
大谷翔平とほとんどの試合でバッテリーを組んだスタッシーが1年を振り返り
エンゼルスの大谷翔平投手は今季15勝、防御率2.33、219奪三振と投手としての進化を見せた。大谷が先発したほとんどの試合でマスクを被った相棒のマックス・スタッシー捕手は、シーズン終了後の総括会見で1年を振り返り、最も印象に残ったシーンとして大谷が吠えた“魂の直球3連発”を挙げた。
「ベストゲームは山ほどあるね」と笑いながら話したスタッシーが、8回2死まで無安打無得点を続けた9月29日(日本時間30日)の本拠地アスレチックス戦とともに「アメージングだった」と言及したのは、5月5日(同6日)の敵地レッドソックス戦だった。
7回を6安打、11奪三振無失点の快投で3勝目を挙げたこの日、大谷は2-0の7回2死一塁でトレバー・ストーリー内野手を打席に迎えた。カウント3-0とボールが先行したが、そこから速球を3球続けて空振り三振を奪い、ド派手なガッツポーズとともに雄叫びをあげた。
「あれは本当に素晴らしい瞬間だったね。ボストンでのデーゲームで、前夜は延長戦を制していて……。本当に素晴らしい瞬間だった」と繰り返したスタッシー。前日は22時54分に試合終了、この日は13時35分に試合開始と“超強行軍”での投打同時出場だったが、疲れを感じさせない気合の投球を、5か月経っても忘れられないようだった。