西武がドラ1で早大・蛭間を狙う“3つの理由” 長年の懸案も…今季に起きた変化
投手陣の強化が長年の懸案も…今季はリーグトップの防御率2.75
西武といえば、投手陣の強化が長年の懸案だった。だが、昨季まで4年連続リーグワーストだったチーム防御率が、今季はリーグトップの2.75へと劇的に改善された。
高橋光成投手、今井達也投手、松本航投手の先発3本柱に加え、昨季1勝だった與座海人投手と来日1年目のディートリック・エンス投手がともに2桁の10勝をマーク。1年前のドラフトで指名した1位の隅田知一郎投手は1勝10敗、2位の佐藤隼輔投手は3勝4敗と黒星が先行したものの、2年目以降へは十分期待を抱かせる内容だった。投手は多いに越したことはないが、今年のドラフトでは、必ずしも1位指名しなくてもいい余裕が生まれたと言える。
もちろん、1位指名するからといって蛭間を獲得できると決まったわけではない。昨年も事前に隅田の1位指名を公表したが、4球団の指名が重複し、飯田光男球団本部長が当たりくじを引き当てた。「公表したのは、それだけ獲得を熱望している表れ。昨年公表して獲れたゲン担ぎもある」と渡辺GM。来季の開幕戦でスタメン中堅を務めていてもおかしくない逸材だけに、さらに力が入っている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)