元鷹イ・デホが”何でもあり”の引退試合 体重130キロで登板…球場大歓声の有終の美

現役を引退したロッテジャイアンツの李大浩【写真:Getty Image】
現役を引退したロッテジャイアンツの李大浩【写真:Getty Image】

イ・デホは今季もチーム3冠、衰えないまま40歳で現役引退

 オリックスやソフトバンクでプレーしたイ・デホ(李大浩)内野手が8日、現在プレーする韓国プロ野球ロッテジャイアンツの本拠地、釜山で引退試合に臨んだ。「4番・一塁」で先発し、最後の安打となる二塁打を記録し、8回にはプロ初登板して公称130キロの巨体を揺らしながら投球。プロ初ホールドを記録するおまけまでついた。

 この日、ロッテナインは全員イ・デホの背番号10がついたユニホームでプレー。韓国、日本、さらにメジャーのマリナーズでも強打を誇ったスラッガーとの別れを惜しんだ。スタンドが沸いたのは8回だ。実はロッテには当初、投手として入団したイ・デホはプロ初のマウンドへ。対戦相手のLGは、投手のコ・ウソクを代打に送った。イ・デホは投ゴロに打ち取り、華麗なフィールディングでこれをさばくと場内は大歓声。プロ初ホールドを記録した。

 イ・デホは韓日米通算2895安打を記録した。引退試合には、オリックス時代の後輩T-岡田内野手や、ソフトバンク時代の監督だった工藤公康氏、同僚の松田宣浩内野手からもメッセージが送られた。「ニュース1」など韓国各メディアによると、試合前の引退会見ではプロでの22年を総括し「50点」と採点。「愛するロッテで優勝できなかったのが減点の要因」とした。さらに「ソフトバンク時代に日本シリーズで優勝した後、シャンパンを抜いたのは本当に良かったが、愛するロッテで優勝すればもっと良かった。後輩たちも努力しているだけに、オーナーと球団がもっと果敢に投資してくれればうれしい」と悔しそうに話している。ロッテの韓国シリーズ優勝は1992年が最後だ。

 イ・デホの背番号10は、球団2例目の永久欠番となった。今季成績は打率.331、179安打、23本塁打、101打点がいずれもチームトップ。強打は衰えを見せないまま、40歳での引退となった。

【実際の動画】日本時代におなじみの巨体がマウンドへ…イ・デホが引退試合で見せた華麗投球と好守

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