佐々木朗希以外にも有望株ずらり　DeNA20歳ら将来のスター候補ひしめく19年ドラフト組

中日・岡林は最多安打、ロッテ・高部は盗塁王のタイトルを獲得

　若手選手の活躍が目立った2022年シーズン。中でも完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手ら2019年ドラフト組の活躍が目覚ましかった。ここでは2019年組の「次のブレーク候補」らを紹介する。

“実績組”で名前が上がるのは広島のドラフト1位・森下暢仁投手。今季は2年ぶり2桁の10勝（8敗）を挙げた。楽天の1位・小深田大翔内野手は外野でも出場するなどプレーの幅を広げ自己最多の113安打を放った。昨年新人王に輝いたオリの1位・宮城大弥投手は2年連続2桁勝利をマーク、同僚の2位・紅林弘太郎内野手は2年連続で規定打席をクリアした。ソフトバンクの3位・津森宥紀投手は自己最多の51試合に登板した。

“飛躍組”の筆頭はロッテの1位・佐々木朗。4月10日のオリックス戦で完全試合を達成するなど9勝をあげた。昨年までの2年間で17安打だった中日の5位・岡林勇希外野手は161安打で最多安打のタイトルを獲得。ロッテの3位・高部瑛斗外野手は44盗塁で盗塁王に。148安打はリーグ2位だった。

　DeNAの3位・伊勢大夢投手はリーグ1位の71登板。2年間で11試合出場だったヤクルトの5位・長岡秀樹内野手は遊撃手のレギュラーを手にしてフルシーズン戦った。ソフトバンクの育成2位・大関友久投手は7勝をマーク。8月2日に精巣がんの手術を受け、9月下旬に復帰した。同5位・柳町達外野手は107試合に出場した。

“飛躍予備軍”も多い。中日の1位・石川昂弥内野手は左ひざを痛めて離脱したが、それまでに37試合で5本塁打を放った。DeNAの1位・森敬斗内野手は2月末に故障し、6月に復帰。61試合に出場した。阪神の1位・西純矢投手は6勝、巨人の1位・堀田賢慎投手、4位・井上温大投手は初勝利をマーク。楽天の育成2位・小峯新陸投手は今年3月に支配下登録、6試合に登板した。

　活躍した選手もいれば、飛躍のきっかけをつかんだ選手も。昨季9勝を挙げたヤクルト奥川恭伸投手は1試合登板にとどまるなど怪我に泣かされた選手もいた。2019年組は来季、どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。