鷹はオリのエース山本由伸をどう打ち崩す? データがあぶり出す3人の“キーマン”
鮮やかな満塁弾、数字以上に記憶に残る柳田悠岐
5月3日のオリックス戦、同点の6回に山本から勝ち越し満塁弾を放ち、息詰まる接戦に終止符を打ったのは柳田悠岐外野手。今季の対戦成績は13打数2安打といま一つだが、両者の記憶にはこのシーンが残っているだろう。
また柳田は、ファーストステージの2試合で満塁本塁打を含む2本塁打しており、レギュラーシーズンからだと4試合連発中という絶好調だ。山本との対戦に限らず、短期決戦18連勝を支え続けている主砲の打撃は、ステージの明暗を分けるだろう。
最後に山本とソフトバンクの対戦成績を振り返る。山本はソフトバンクと今季5度マッチアップし、そのうち4試合ではQS(6イニング以上投げ、自責点が3点以内)を達成と、当然のごとく好投を披露している。一方で今季喫した5敗のうち、2敗はソフトバンクからで、同一チームに複数黒星を付けられているチームは、ただ一つだ。
しかし、自身も調子を上げてきた終盤にかけては、ソフトバンク戦でも好投。対戦成績も、開幕から2連敗した後は、3連勝で終えており弱点は修正済みか。いずれにしても、山本の登板試合が大きな意味を持つファイナルステージ。12日の初戦で先発登板が予告されており、鷹打線との対決に注目したい。