ホークスの大逆転CS突破はあるのか? “3連勝4連敗”の当事者が挙げるキーマン
「千賀が作った流れをベテラン和田が、繋ぐことができるか」
ソフトバンクはストレートでのCS敗退を逃れたが、ここから逆転することはできるのか。1989年の日本シリーズで“3連勝4連敗”を経験している新井氏は「当時と今の状況は違いますが」と前置きした上でこう語る。
「どの時代も短期決戦は投手の出来によって左右されます。当時は巨人の斎藤、桑田らが日本シリーズのプレッシャーからか、本来の力を発揮しないまま近鉄が3連勝をした。ですが、巨人投手陣はその対戦を元に本来の姿を取り戻した。ソフトバンクは千賀が作った流れを、第4戦で登板するベテランの和田が繋ぐことができるか。そうなればわずかに可能性は出てくると思います」
この日は千賀が降板した後の7回1死二、三塁のピンチで松本がCSで絶好調の杉本を三ゴロ、頓宮をオール直球勝負で遊飛に仕留めるなど、リリーフ陣が奮起。「ソフトバンクは柳田、オリックスには吉田正がいますが、お互い打撃のチームではない。最後まで先発を含めた投手陣がカギを握ると思います」と新井氏。
第4戦に立ちはだかるのは昨年4月30日以来の対戦となるオリックス右腕・山岡。日本シリーズ進出には勝利が絶対条件となる藤本監督は「ウチは1つ勝ってというどころではないから。もう負けたら、そこでシーズン終わりやからね。そういう気持ちでみんないい開き直りで、できてるんじゃないかな」と闘志を燃やしている。
セ・リーグはヤクルトが無傷の3連勝で、阪神を下しCSファイナルを突破したが、パ・リーグはソフトバンクが意地をみせるのか、注目が集まる。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)