ドラフト注目の慶大・萩尾匡也、3ラン&5打点で“駆け込み”アピール「集中できている」
5試合連続安打と好調キープ、打撃3部門でリーグ3冠
慶大は15日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグの明大との1回戦に6-3で勝利した。4回まで無得点も、5回に「4番・中堅」で出場した萩尾匡也外野手(4年)の適時打などで3点を奪って逆転。今春王者の明大に今季初の土を付けた。
20日に“運命の日”を控え、主砲のバットが火を噴いた。0-1と1点ビハインドの5回2死一、二塁から、ドラフト候補の萩尾が、明大先発・蒔田稔投手(3年)から左翼手の頭をライナーで越える逆転の2点適時打を放った。「1打席目、2打席目と、同郷の後輩に抑えられていたのでやり返したいなと思っていた」。6回には3番手・藤江に対して2死一、二塁から左中間へ今季3本目となる3ラン。一塁へゆっくりと歩き出す確信の当たりだった。
会心の手応えに「しっかり狙い球を絞ってセンターに打っていくというのができたと思います」とうなずいた。この日の一発で、本塁打数はリーグトップ。打率.452、13打点と合わせてリーグ打撃部門で3冠となっている。「ボールにしっかり打席で集中できているのが数字に繋がっているんじゃないかなと思います」。大学代表でも主軸を務めた強打の外野手が、ドラフト前最後のカードで好調ぶりをアピールした。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)