元虎右腕や元オリ助っ人は「最大のサプライズ」 米メディアが“予想外の活躍”評価

パドレスのロベルト・スアレス(左)とナショナルズのジョーイ・メネセス【写真:ロイター】
パドレスのロベルト・スアレス(左)とナショナルズのジョーイ・メネセス【写真:ロイター】

エンゼルスからは25歳のレンヒーフォが選ばれた

 メジャーリーグもレギュラーシーズンが終わり、ポストシーズンの熱い戦いが繰り広げられている。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は「MLB各球団の2022年シーズン最大のサプライズ」として、今季期待値を超えるパフォーマンスをした選手を各球団から選出。元阪神でパドレスのロベルト・スアレス、元オリックスでナショナルズのジョーイ・メネセス、さらにカージナルスのアルバート・プホルスらが選ばれた。

 ソフトバンクと阪神で計6年間NPBでプレーしたスアレスは、昨年は阪神で62試合に登板して42セーブ、防御率1.16の驚異的な数字を残し「日本で最も支配的なリリーフの一人だった」と紹介されている。「(日本で)このような数字を残しても、投手が競争の激しいアメリカで、どのように適応するかを予測するのは難しい。しかしチームで最高のセットアッパーの1人として45試合に登板し、防御率2.27、WHIP1.05、11.5K/9という成績で、11ホールドを記録し、この変化に非常にうまく順応することができた」と評価された。

 メネセスは主砲フアン・ソトとジョシュ・ベルを超大型トレードで放出した“代役”として「30歳にしてようやくMLBで初招集を受けた」と同メディア。8月2日にデビューすると、36試合の出場で打率.324、13本塁打、34打点、OPS.930をマークした。ナショナルズが本格的な再建に乗り出す2023年、より安定してプレーできる機会が与えられるのではないかと期待され、107敗した今シーズンの最後の2か月、「この球団にとって数少ない明るい話題の1つ」とされた。2019年はオリックスでプレーもドーピング違反で契約解除となったが、30歳にして開花の時を迎えている。

 またカージナルスは42歳のアルバート・プホルス。今季限りでの引退を表明して臨んだラストシーズン、前半戦は苦戦したが「オールスター休暇の後に“若返りの泉”を見つけた」とされたように、後半戦の56試合で18本塁打とグングン調子を上げて史上4人目の通算700本塁打をクリアした。プホルスの上昇と合わせるように、チームも白星を重ねてナ・リーグ中地区でブルワーズを抜き去った。

 大谷翔平投手の所属するエンゼルスは25歳のルイス・レンヒーフォが選ばれた。2018年シーズン前にトレードで加入。同年マイナーでブレークして翌2019年にメジャーデビューも、過去3年間は伸び悩んでいた。今季も開幕時は控えだったが、故障者が出たことで出場機会を増やすと、二塁、遊撃、三塁を守って打率.264、17本塁打、52打点、22二塁打という成績で応えた。

 ほかにもガーディアンズのスティーブン・クワン、ヤンキースのマット・カーペンター、パイレーツのホセ・キンタナ、ホワイトソックスのジョニー・クエトらが名を連ねた。

(Full-Count編集部)

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