日本ハム渡邉、高濱と阪神の齋藤、江越が2対2の交換トレード 今オフ初の成立
岡田新監督の阪神がさっそく積極補強
日本ハムと阪神の両球団が18日、2対2の交換トレード成立を発表した。日本ハムから渡邉諒内野手と高濱祐仁内野手が阪神に、阪神の齋藤友貴哉投手と、江越大賀外野手が日本ハムに移籍する。NPB球団のトレードは今オフ初の成立。岡田彰布新監督が就任した阪神がさっそく積極補強に動いた。
阪神に移籍する渡邉と高濱は、打力が魅力の内野手。2014年に東海大甲府高からドラフト1位で日本ハム入りした渡邉は、2019年に二塁の定位置をつかんで132試合出場で打率.262、11本塁打。ただその後は出場試合を減らし、今季は21試合で.233にとどまっていた。
高濱は、2019年オフに育成落ちを味わったこともある苦労人。昨季は1軍で自己最多の107試合に出場し打率.262、8本塁打を残したものの、今季は7試合出場で.059に終わっていた。
また阪神から移籍する江越は、高い身体能力を誇る外野手。2015年に駒大からドラフト3位でプロ入りすると、2016年には自己最多の72試合に出場し打率.209、7本塁打。ただそこから出場機会を増やせず、今季は24試合出場にとどまっていた。俊足強肩を誇り、日本ハムの新庄剛志監督が重視する外野の守備力アップに貢献しそうだ。
齋藤は社会人野球のHondaから入団して4年目の右腕。今季は1軍20試合で0勝1敗、防御率5.01。
NPB球団がオフに交換トレードを成立させるのは、2018年以来4年ぶりだ。近年はシーズン中のトレードが主となっていた。最下位からの脱出を狙う日本ハムと、新監督を迎えたばかりの阪神の、強化への強い意志がうかがえる。
(Full-Count編集部)