巨人ドラ1が「僕にベタベタしてくる」 “仲良し”から敵へ…DeNAドラ1が見せる自信
西武5位の近江・山田とともに「仲良し3人組」と絆を深める
仲良しだからこそ、負けたくない――。20日の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で、DeNAから1位指名を受けた大阪桐蔭・松尾汐恩捕手が、2球団競合で巨人が交渉権を獲得した高松商・浅野翔吾外野手に闘志を燃やした。ともに18歳以下の野球日本代表「侍ジャパン」に選出された2人。友でありライバルに対し「コースをついていけば、抑えられると思う」と自信をのぞかせる。
ともに高校屈指のスラッガーとして、切磋琢磨しながら成長してきた。8月に日本代表に選出され、9月に米フロリダ州で行われた「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」でチームメートに。国内合宿の実戦では10打数2安打と苦しんでいた浅野に対し、松尾が肩の開きなど、アドバイスを送る場面もあった。
その結果が功をなしてか、大会で浅野は打率.333(24打数8安打)、1本塁打、4打点。松尾も打率.321(28打数9安打)で6打点と活躍した。松尾は大会のベストナインに当たる「オールワールドチーム」の捕手に選出。チームは2大会ぶりの銅メダルを獲得した。
フロリダでは、西武から5位指名を受けた山田陽翔投手(近江)とともに3人でいることが多く、報道陣の間でも「仲良し3人組」と呼ばれていた。松尾は「(浅野は)僕にベタベタしてくるんで……」と笑わせ、今でも連絡をとっていることを明かす。
「2人でいろいろ話しています。今でも連絡とって『最近調子どうや』とか。(練習内容やメニューを)聞いています」
世代を代表する2人は、同じセ界の在京球団のドラ1として、プロの舞台に足を踏み入れる。「コースをついていけば、抑えられると思うので。自分もしっかり準備をしていきたい」。舞台は変わってもライバルの絆は続いていく。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)