法大が東大に“引き分け寸前”サヨナラ勝ち 最下位危機に指揮官「胃が痛い」
両先発が好投、1-1の9回に砲台・内海貴がサヨナラ弾
法大は22日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグで、東大との1回戦に2-1でサヨナラ勝ち。1-1で迎えた9回1死無走者から、内海貴斗内野手(3年)が右翼席へソロアーチを放ち試合を決めた。この日はプロ野球日本シリーズ開催日のため、試合は延長なしで9回までというルール。引き分け寸前の劇的勝利だった。この試合は勝ち点0同士による“最下位決定”カード。崖っぷちの東大は23日以降に、1997年秋以来50季ぶりとなる最下位脱出をかける。
試合は両先発投手が好投。東大の井澤駿介投手(4年)は7回5安打1失点。法大の篠木健太郎投手(2年)も7回2安打8奪三振1失点の快投を演じた。
大健闘の東大は9回、8回から登板していた2番手・松岡由機投手(3年)が痛恨の1発を浴びた。松岡泰希捕手(4年)は「外角低めに来てほしかったストレートが真ん中高めに。穴の多い打者に対して、投げてはいけないコースへの失投でしたが、しかたがありません」と悔やんだ。
一方の法大は、1947年春以来151季ぶりの最下位に転落しかねないピンチとあって、加藤重雄監督は「最後に貴斗が打ってくれましたが、打線がつながらない。胃が痛いですし、最近は毎日午前2時に目が覚めてしまいます」と打ち明けた。重圧からの開放まで、あと一歩だ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)