マイナーで限界→床屋に就職も失敗…“第3の人生”で大逆転した右腕の紆余曲折

パドレスのルイス・ガルシア【写真:Getty Images】
パドレスのルイス・ガルシア【写真:Getty Images】

パドレスのルイス・ガルシアが躍動する“2度目のプロ人生”

 パドレスのルイス・ガルシア投手が歩んできた“再起の物語”を、MLB公式サイトが取り上げている。メジャー昇格が叶わずに一度は野球を諦め、床屋に就職。しかし、10年あまりの時をへてナ・リーグ優勝決定シリーズの舞台で登板するまでに飛躍した右腕は「ここから起こる全てのことがクールだ。私にとって、素晴らしい瞬間だ」と喜びを噛み締めている。

 ガルシアは2004年にドジャースと契約するも、マイナーで足踏み。記事でも「ガルシアはマイナーを駆け上がるスピードの遅さに苛立ちを感じていた」と触れている。ナショナルズ傘下に所属していた2010年に野球を辞めることを決断。2011年には米ニュージャージー州の「メジャーリーグバーバー」という床屋で働き始めた。

 ところが、第2の人生もうまくいかない。接客業務に苦しみ、すぐに運送会社へ転職。当時についてガルシアは「自分は(いいバーバーでは)なかった。1か月ほど働いて、習得し、良くはなってはいた。ただ、お金をあまり稼いでいなかった」を振り返る。

 職を転々とする中、“第3の人生”への転機はふと訪れた。野球のインストラクターの仕事に就いていた際、思い立ってブルペン投球を開始。2012年6月には、独立リーグで投手を務め、野球熱が再燃した。その年のオフにメジャー6、7球団のトライアウトを受験。唯一マイナー契約を提示してくれたフィリーズに入団した。「自分には、またチャンスがあると思った」。ここから2度目のプロ人生が始まる。

今季は64試合に登板し、4勝6敗、防御率3.39をマーク

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