死闘続く日本Sは「第8戦までの可能性」 吉田正に待望の一発も、ヤクルトが有利な理由

第7戦までに決着しなかった場合は翌日に神宮で第8戦が延長無制限で行われる

 一方でオリックスは本拠地3連戦を2勝1敗と勝ち越し。劇的なサヨナラ勝ちでタイに持ち込み、勢いそのまま敵地・神宮に乗り込むことになった。ただ、誤算なのは絶対的エース・山本の状態だ。第1戦で左脇腹がつり緊急降板。シリーズでの復帰は困難とみられている。

「オリックスにとっては山本で2勝を計算していたはず。吉田正はポイントゲッターになるが、相手が勝負してくれないと苦しくなる。そうなると大量得点はなかなか望めない。ビッグイニングを作るヤクルトがやや有利になると見ています」

 日本シリーズは先に4勝したチームが優勝。第7戦までに決着しなかった場合は翌日に神宮で第8戦が延長無制限で行われる。26日の第6戦からどちらかが、連勝しなければ第8戦目が確定することになる。ちなみに第8戦までもつれ込んだのは1986年の西武対広島の1度だけだ。

「可能性は十分にあると思います。大味な試合はほとんどなく、手に汗握る展開が続くだけに野球ファンにとっては楽しみが増える」

 シリーズ連覇を狙うヤクルト、それともリベンジに燃えるオリックスか。2022年のプロ野球を締めくくるに相応しい頂上決戦を期待したい。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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