元エ軍マーシュが“覚醒”した理由 フィリーズでWS進出貢献「今は楽しいよ」
今季途中にフィリーズ入り、正中堅手としてWS進出を決めた
エンゼルスから今季途中にフィリーズ入りしたブランドン・マーシュ外野手は、ワールドシリーズ進出を決めた。ブレーブスとの地区シリーズでは3ランを放つなど新天地で“覚醒”。その理由を語った。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じたところによると、フィリーズのケビン・ロング打撃コーチは、マーシュがトレードで加入した当初、右投手の直球を引っ張っていないことが気になっていた。当時MLBワーストの三振率36.2%だった部分ではなく「常に振り遅れていた。一度もいいタイミングで振れていなかった。そこで彼の直球に対する数字を調べてみると、今年一度も右投手の直球を引っ張っていなかった。理解できなかった」と振り返る。
長髪と髭がトレードマークで人気も高く、大谷翔平投手とも仲が良かったことから日本のファンにも馴染みのあるマーシュだが、同メディアは「フィリーズではさらに人気が爆発、そして今、ワールドシリーズにも進出している。エンゼルスを去ったときは酷いチームで酷い打撃成績だったが、今ではフィリーズの正中堅手。地区シリーズでは特大HRを打ち、野性的な髭もあいまって民話の英雄のような存在になっている」とした。
何より重要なのは、マーシュがスイングをシンプルに改良したように見えること。エンゼルス時代のOPSは.637だったが、フィリーズでの41試合では.773に。ハードヒット率も5.3%上がり、ラインドライブ率は10.3%、打球を引っ張る率は26%から35.2%にアップした。一方で三振率は6.5%下がった。