元エ軍マーシュが“覚醒”した理由 フィリーズでWS進出貢献「今は楽しいよ」
地区シリーズの先制3ランは「あの瞬間は永遠に生き続ける」
これにはマーシュ自身も「いい方向に向かっていると思う。野球は波があるスポーツだとは分かっているが、確固たる基盤が見つかったよかった。今ではルーティンが分かっているから、楽しいよ」と手応えを語る。
打撃ではすり足を辞めたことで、コンスタントに球にタイミングが合わせられるようになったという。「全てをシンプルにしようとした。雑音になるものや、余計な要素を抜いて、ただボールにバットを当てることだけに集中するようにした。多くの可動部分を取り除いた。変えてよかったと思う」と明かした。ロング打撃コーチも「彼のスイングをどうするか、スタンスを広くした。足に注意を向けさせたんだ」と語った。
リーグ優勝決定シリーズでは13打数無安打、7三振に終わったマーシュだが、2勝1敗で迎えた地区シリーズ第4戦でのマーシュ先制3ランのインパクトは大きい。「もしも我々がワールドシリーズの優勝をつかめなくても、あの瞬間はフィラデルフィアで永遠に生き続ける」と称えられている。
かつてトッププロスペクトだったマーシュのトレードは驚きももたらしたが、交換相手だったオハッピーも今季エンゼルスでデビューを飾り「両チームにとってウィン・ウィンのトレードになる可能性がある」と同メディア。エンゼルスはジェレミー・リード打撃コーチ、ジョン・マリーアシスタント打撃コーチともにシーズン後に契約終了となったこともあり、潜在能力があった選手の力をコーチングスタッフがうまく引き出せなかった可能性も指摘している。
(Full-Count編集部)