台湾プロ野球後期を制した“阪神ライン” 林威助監督と平野恵一コーチの中信兄弟

10月29日から中信兄弟と味全がPOで対決、勝者は台湾シリーズで楽天と対戦へ

 2019年、20年ぶりに台湾プロ野球に再参入した味全は、首脳陣こそOB主体だが、選手についてはゼロから集めてチームをつくってきた。今季は中信兄弟から事実上の「ノンテンダー」となったレジェンド打者の林智勝が移籍。主力打者として活躍し、若手主体のメンバーを引っ張った。投手陣も外国人がフル回転、台湾人投手も成長を見せ、一軍参入2年目でのプレーオフ進出を果たした。

 年間勝率は約5割ながら、明るく活気のあるチーム。勢いに乗ると手がつけられなくなることから、中信兄弟にとっては数字以上の怖さを感じるだろう。果たして、プレーオフを勝ち上がり、楽天と7戦4勝制の台湾シリーズ(11月5日から)で対戦するのはどちらだろうか。

 仮に中信兄弟が勝ち上がると、林監督と楽天の曾豪駒監督による、1学年違いの中学の先輩、後輩対決となる。楽天には古久保健二ヘッドコーチと西村弥守備走塁コーチ、中信兄弟には平野恵一野手統括コーチがおり、日本人コーチが監督を補佐するチーム同士の対決となる。

 1年で最も盛り上がりをみせるプレーオフ、台湾シリーズの熱気を感じられることはもちろん、各球団の人気チアガールのパフォーマンス、そして、WBCの「予習」もできるはずだ。熱戦は11月2週目まで続く。野球ファンの皆さんは、台湾プロ野球のプレーオフ、台湾シリーズにもぜひ注目頂きたい。

(「パ・リーグ インサイト」駒田英)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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