半数近くが「身近に信頼できる指導者がいない」 野球少年少女の親が悩んでいること

野球少年少女の保護者へ意識調査の結果を発表【写真:Getty Images】
野球少年少女の保護者へ意識調査の結果を発表【写真:Getty Images】

子どもの将来像や野球に割く時間を「TURNING POINT」会員にアンケート

 野球少年少女の親は、どんな悩みを持っているのだろうか。株式会社Creative2では、自社で展開する少年野球の子どもや保護者に向けた技術向上プログラム「TURNING POINT」の会員を対象にしたアンケートを実施した。回答者の3分の1以上が「プロ野球選手を目指している」と答え高い意識を持っていることが明らかになる一方、半数近くが周りに信頼できる指導者がいないと答えており、問題点も浮き彫りになっている。

「TURNING POINT」では、プロ野球の現役・OB選手や指導者、トレーニングコーチ、栄養士といった各分野の専門家が、少年野球の子どもや保護者に知識や技術を動画で伝えている。サービスの利用者を対象にしたアンケートでは、184人の会員が回答した。

 子どもの将来像に関する質問で「プロ野球選手を目指している」と回答したのは63人と34.2%を占めた。目標に「甲子園にレギュラーで出場する」、「甲子園に出場する」を掲げる割合を含めると、利用者の野球に対する向上心や意欲の高さが表れた。

 一方、保護者が子どもの野球に割いている時間は、1日あたり「1時間以上~2時間未満」が34.8%、「30分以上~1時間未満」が29.9%と多くなっている。最近は大都市圏だけではなく地方でも「空き地や公園がどんどん減り、公園も野球禁止になって練習する場所がない」「バットを持っていると警察に通報されるので、公園や家の前で素振りができなくなった」といった声が上がっており、練習環境を確保する難しさが透けて見える。チーム練習がない平日やチーム練習後に体を動かしたくても、思い通りに練習できる場所がない実情が結果から読み取れる。

 別の課題も浮き彫りになっている。「身近に信頼できる指導者がいるかどうか」という質問に対し、半数近い45.1%が「いない」と答えているのだ。そして「進路が決まっている、もしくは絞れている」の問いには、81%が「決まっていない、絞れていない」と答えている。悩みを抱えた際に、相談したりアドバイスを受けたりする相手がおらず、悩んでいる可能性がある。

「TURNING POINT」では現役や元プロ野球選手をはじめ、全国大会で優勝経験のある少年野球や中学野球の指導者、さらにメンタルや栄養学の専門家ら、様々な分野のプロフェッショナルが動画に登場する。アンケートで明らかになった少年野球の子どもたちや保護者の悩みを解決するヒントや、野球が上達するきっかけが詰まっている。
https://tp-bb.jp/

(Full-Count編集部)

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