台湾からの隠し玉はどう誕生?「何としてでも獲得を」 楽天スカウトが感じた“ご縁”
楽天は台湾・国立体育大の永田颯太郎を育成ドラフト4位で指名「近い将来レギュラー争いに」
楽天は1日、育成ドラフト4位で指名した永田颯太郎内野手(台湾・国立体育大)の指名挨拶を台湾・台中市内で行った。山田潤スカウト部アマスカウトグループが国立体育大を訪問。永田は「東北楽天ゴールデンイーグルスに指名され、とても光栄に思います。サプライズ指名で僕のことを知らない方が多いと思いますが、一日も早く支配下登録され、1軍で活躍して、ショートのレギュラーの座をつかみ、多くの人に応援される選手になります」とコメントした。
愛知・東海市出身の永田は、菊華高から台湾・国立体育大へ進学。育成ドラフトで隠し玉指名となった。「走・攻・守3拍子揃った遊撃手。特に肩の強さが魅力」。ドラフト直後、球団はこうコメントを出していたが、山田スカウトは「ご縁」を感じた場面があった。
「今年7月、永田選手がオフで台湾から一時帰国、母校菊華高校で練習しているとのことで視察したのがご縁のはじまりです。高校で養われた心技体を土台に台湾でさらに努力を続けたのでしょう。実際にバッティングや守備練習、また、彼が台湾でプレーしている姿を見て、飛躍的な成長に驚きました。これは楽天イーグルスに必要な選手、何としてでも獲得したいと胸が高鳴り、その後さまざまな方の協力のおかげで指名に至りました」
台湾プロ野球界でもドラフト候補に挙がっていたが、日本では無名の存在。それでも山田スカウトの期待は大きい。
「打撃においてはコースに逆らわず広角に打ち返し、肩の強さとフットワークの良さ活かしたショートの守備も魅力、近い将来レギュラー争いに加わり、ショートのレギュラーをつかんでほしいと思います」
山田スカウトが感じた“ご縁”を楽天での活躍につなげることができるか。永田は「まだまだ未熟ですが、プロの舞台で僕より上手い人がたくさんいるなかで、誰にも負けないよう、たくさん練習して自分を磨いていきます。そして、両親や監督、コーチ、チームメイト、またここまでお世話になったすべての方々に恩返しができるよう、長く活躍したいと思います」と意気込みを語っている。
(Full-Count編集部)