オリックスが“ドラ2”で高卒大砲を指名の訳 突出した「才能」と若手躍動の土壌
日本航空石川の中村監督が評価する「努力し続ける才能」
内藤が目標とするのは長年「4番・三塁」としてチームをけん引し、通算454本塁打を誇る西武の中村剛也だ。柔らかいスイングから美しい放物線を描く天性のホームランアーチスト。内藤自身も「強く振っている感じがしないのが理想の打撃。中村選手のような打者を目指したい。プロ野球の本塁打記録を塗り替えたい」と、憧れを口にしている。
規格外のパワーと広角に打ち分ける打撃技術を誇る内藤だが、恩師が最も評価しているのは「努力し続ける才能」だという。中学時代は愛知・東山クラブ(軟式)で全国に知れ渡る存在だったが、いの一番で声をかけたのが日本航空石川の中村隆監督だった。
内藤の野球に対する姿勢について「1年生から木製バットを振り続けてきた。最上級生になっても最後までグラウンドに残って練習するのが内藤。誰からも慕われ、私の指導者人生のなかでも人間性を含め一番です」。厳しいプロの世界でも、自身を見失うことなく成長できることを確信している。