オリックスが“ドラ2”で高卒大砲を指名の訳 突出した「才能」と若手躍動の土壌
高卒野手では2010年のT-岡田以来となる本塁打王に期待
オリックスは高卒選手でも“戦力”とみれば、早い段階から1軍で起用する傾向がある。近年でも紅林、来田涼斗、池田陵真らがプロ初安打を高卒1年目で達成。高卒2年目で遊撃のレギュラーを獲得した紅林、今年の日本シリーズでも代打で出場した来田と楽しみな逸材が多い。
固定概念に捉われない中嶋聡監督は「調子の良い選手を使っていく」というスタンスを変えず、福良淳一GMも「最近の高校生は技術も高い。木製バットを苦にしない選手が多くなっている」と、ポテンシャルの高さを評価している。
将来の大砲候補として期待される内藤も、来シーズンでの1軍デビューも十分にありえる。高卒野手では2010年のT-岡田(33本塁打)以来となる本塁打王。そして、日本を代表する長距離砲になるために――。オリックスの育成に注目が集まる。
○著者プロフィール
橋本健吾(はしもと・けんご)
1984年6月、兵庫県生まれ。報徳学園時代は「2番・左翼」として2002年選抜大会で優勝を経験。立命大では準硬式野球部に入り主将、4年時には日本代表に選出される。製薬会社を経て報知新聞社に入社しアマ野球、オリックス、阪神を担当。2018年からFull-Countに所属。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)