森友哉が“本当に必要な球団”は巨人じゃない? パで切実…「打てない捕手」への悩み

国内FA権行使を表明した西武・森友哉【写真:小林靖】
国内FA権行使を表明した西武・森友哉【写真:小林靖】

球界を見渡しても非常に少ない「打てる捕手」

 西武の森友哉捕手が1日、国内フリーエージェント(FA)権を行使したと球団を通じて発表した。争奪戦は必至の情勢。“超希少種”である打てる捕手は、喉の奥から手が出るほど欲しい存在なのは間違いない。獲得を狙う球団の資金力や熱意が去就を大きく左右するが、実際に“本当に必要な球団”はどこか。データで各球団の泣き所を見てみる。

 森といえば、一発も期待できる類稀なる打棒が魅力。今季は102試合で打率.251、8本塁打、38打点にとどまったものの、MVPに輝いた2019年には打率.329をマークして首位打者を獲得。昨季も打率.309と頼もしい数字を残した。

 多くの球団にとって、捕手の打撃は課題のひとつ。チームに貢献できているのか否かは、単なる打撃成績に加え、数値でも明らかになる。セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照すると、違いが見えてくる。

 用いるのは、打撃による得点貢献を表す「wRAA(weighted Runs Above Average)」。リーグの平均的な打者が同じ打席数を打つ場合に比べ、どれだけチームの得点を増減させたかを数値化した指標となっている。選手別(300イニング以上)でみると、森は12球団トップの6.3。巨人の大城卓三が6.2で続く。

総合指標「WAR」で捕手ワーストはロッテ

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