なぜ身長168cmで最速152キロ出せた? 異色の元右腕・長坂秀樹氏が突き詰めた“体の使い方”

「体の大きさにかかわらず球は速くなる」 小学生に体の使い方指導

「体の大きさにかかわらず、体を上手く使えば球は速くなります。小学生に対しては力の出し方を伝えています」。長坂さんは、多くの子どもたちが、ためた力を上手く球に伝えられていないと指摘。そこで、大きな波を例に出して説明している。

「波が加速して岩にぶつかると、上に向かって大きな力が働きます。岩がなければ砂浜へ力が流れていきます。加速して止まるものがあれば、ぶつかって力を出せるわけです」

 拍手の原理も同じだという。拍手は片方の手を止めて、もう片方の手を強くぶつけるほど大きな音が鳴る。どんなに勢いをつけても、ぶつかるところがなければ音は出せない。一方、両手で勢いをつけてぶつければ、さらに大きな音が鳴る。

「波が岩にぶつかったり、拍手で音が鳴ったりする時にエネルギーが生まれます。この力がぶつかるところを投球のリリースポイントにすると、球に最大限の力を伝えられます」

球速アップのポイントは踏み出す足とグラブの使い方

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