親が「ギラギラしない」 子どものやる気引き出す方法…少年野球の強豪、多賀少年野球クラブ・辻監督が伝授

ゴロ捕球にはスピードガンやストップウォッチ 自宅での素振りにも有効

 子どもたちの好奇心や向上心を高める方法の一例には、ストップウォッチやメジャー、スピードガンといったアイテムの活用を挙げた。例えば辻監督は、内野のゴロ捕球の練習で、選手の送球スピードや捕球から送球までのタイムを計る。

 数字を示されると、選手たちはゲーム感覚で練習を楽しみ、より高い数字を記録するにはどうすればいいのか考える。辻監督は「他の選手と競うのも1つの方法ですし、自分の中で1回目より2回目、3回目と成長が見えるのもいいと思います」と語った。

 自宅での自主練習でも、こうしたアイテムは重宝する。素振りをする場合、数ではなく時間を重視する方法を勧めている。バットを200回振るのではなく、200スイングに10分かかるのであれば「10分で何回振れるか」をテーマに練習する。

「制限時間を設けると、前日より1回でも多く振ろうとします。素振りは相手投手をイメージしながらスイングする方法もありますが、個人的には筋トレだと思っています。繰り返しバットを振って、実戦に必要なスイング力をつけます」

 豊富な経験を持つ辻監督の回答に、参加者たちは大きく頷き、参考になった様子。辻監督のオンラインイベントは11月28日午後9時からも予定されており、次回は横浜高の元寮母で管理栄養士の渡邊元美さんと対談する。

(Full-Count編集部)

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