衝撃デビューの助っ人は尻すぼみ、秋山翔吾の“電撃加入”も… 広島の補強を検証

広島の秋山翔吾、今季限りで監督を退任した佐々岡真司氏、ライアン・マクブルーム(左から)【写真:荒川祐史】
広島の秋山翔吾、今季限りで監督を退任した佐々岡真司氏、ライアン・マクブルーム(左から)【写真:荒川祐史】

マクグルームは4番として本塁打&打点でチームトップと健闘

 広島は今季、4年連続Bクラスとなる5位に終わり、3年間監督を務めた佐々岡真司氏が退任した。チーム打率はリーグトップの.257だった一方で、チーム防御率は同5位の3.54だった。昨オフや今季途中に補強した選手の結果はどうだったのか。ここでは“答え合わせ”をしてみる。

 投手ではドリュー・アンダーソン投手とニック・ターリー投手を補強した。アンダーソンはデビュー戦となった5月5日巨人戦で6回無死まで無安打無失点の快投。結局7回無失点で来日初勝利を挙げる最高の幕開けだった。しかしその後は勝ち星を伸ばせず、3勝4敗で防御率3.60。8月7日に出場選手登録を外れてからは出番がなかった。救援左腕のターリーは45試合の登板で14ホールド、防御率3.11だった。

 打率.272、17本塁打74打点のライアン・マクブルーム内野手は健闘したといえそうだ。来日が遅れた影響で開幕には間に合わなかったが、出場した128試合中、113試合で4番に座って打線を牽引。本塁打、打点はいずれもチームトップだった。

 そして6月に“電撃補強”したのが秋山翔吾外野手だ。西武時代に最多安打4度、首位打者1度を誇り、2020年に海を渡ってレッズに加入。メジャーでは142試合で打率.224、0本塁打21打点、OPS.594でパドレス傘下マイナーを経て日本に復帰した。広島では初出場した7月8日中日戦で2安打1打点と上々のスタートも、9、10月は計10試合で打率.143と落ち込み、最終的には打率.265だった。

 新井貴浩新監督を迎え、首脳陣の顔ぶれも大きく変わって挑む来季。チームの命運はオフの補強の結果が大きく関わってくるだけに、どのような選手を獲得するのか楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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