フィリーズの勝敗はユニホーム次第? 屈辱の“継投ノーノー”喫した直後の選択に注目
MLBのワールドシリーズは2勝2敗で第5戦を迎える
メジャーリーグのワールドシリーズ第4戦が2日(日本時間3日)、フィラデルフィアで行われ、アストロズがシリーズ史上初となる継投でのノーヒットノーランでフィリーズを5-0で下し、対戦成績を2勝2敗のタイとした。【フィラデルフィア=木崎英夫】
アストロズの先発右腕、クリスチャン・ハビアーは6回9三振2四球の圧巻の内容ながら、短期決戦の勝負に徹したダスティ・ベイカー監督が継投策に出た。ブライアン・アブレイユ、ラファエル・モンテロ、そしてライアン・プレスリーとつなぎ、前夜の第3戦で5本塁打を放ったフィリーズ打線をシャットアウト。
フィリーズはこの試合で勝利を収めれば、3日(同4日)に行われる第5戦で世界一の美酒を地元で味わえる可能性もあったが、この敗戦でついえた。さらに、1972年以来、50年ぶりとなるパウダーブルー(淡青色)のビジター用のユニホームを本拠地で着用する計画も、クラブハウスの担当者は「選手しだい」とし宙に浮いた。
同ユニホームは1972年のシーズンで遠征用として使用され、そのお披露目として本拠地で使用した試合で大敗したことから、地元開催試合では以後、着用されていなかった。ただ、4年前からは木曜日の試合限定で復活。今シリーズは第3戦が雨で流れ、当初移動日だった木曜日に第5戦が充てられたため着用が検討されていた。
フィリーズにとって第5戦は地元での最後の戦い。5日からは場所を敵地ヒューストンに移し、敵地の大観衆からの重圧も受ける。いわくつきの過去があるパウダーブルーのユニホームを選手たちが明日の大事な一戦に選ぶのかどうか。気になるところだ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)