「ノンテンダー」断行も最下位…期待の助っ人は1球も投げず 日ハムの今季補強を検証
ガントは右肘故障で支配下で唯一1軍登板機会がなかった
2022年の日本ハムは9年ぶり最下位に終わった。新庄剛志監督の1年目。注目度は高かったが、借金は22に上った。今季に向けて補強した選手は機能したのか、振り返る。
昨季から外国人ではドリュー・バーヘイゲン、ロビー・アーリン両投手と、ロニー・ロドリゲス内野手が抜けた他、大田泰示、西川遥輝の両外野手と秋吉亮投手が「ノンテンダー」となり退団。外国人投手ではジョン・ガントとコディ・ポンセ、コナー・メネズが加入した。
MLB通算24勝のガントは6月に右肘治療のため一時帰国。今季支配下選手では唯一1軍出場機会なしに終わった。先月末に秋季教育リーグで対外試合に初登板を果たしたが、来季の去就は未定だ。ポンセは14登板で3勝5敗、防御率3.35。8月27日のソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成した。
左腕のコナー・メネズ投手は7月に加入。15登板(2先発)で1勝0敗6ホールド、防御率1.08だった。ポンセと共に来季残留が決まっている。日本投手では昨季限りで巨人を戦力外になった古川侑利が育成入団。開幕直前に支配下となり、自己最多の34試合に登板した。
外国人野手で加入したのはレナート・ヌニエスとアリスメンディ・アルカンタラ両内野手。MLB通算56発のヌニエスはオリオールズ時代の2019年に31本塁打&90打点をマーク。大砲候補として期待されたが、63試合出場で打率.174、4本塁打、12打点と低迷。退団が決まっている。アルカンタラは97試合で打率.209、14本塁打。来季残留となった。
今季463得点はリーグワーストでチーム打率.234と100本塁打はいずれも4位。534失点とチーム防御率3.46はいずれも5位で、86失策はリーグワーストタイだった。ドラフトでは投打二刀流として期待される1位の矢澤宏太(日体大)ら支配下6選手を指名し、このオフ既にトレードで江越大賀外野手、斎藤友貴哉投手、山田遥楓内野手を獲得した。新球場に移転する来季浮上するには強力助っ人の補強も不可欠だろう。
(Full-Count編集部)