6年生基準で下級生指導は「選手にストレス」 求めるべき“学年に応じた役割”

多賀少年野球クラブ・辻正人監督【写真:編集部】
多賀少年野球クラブ・辻正人監督【写真:編集部】

滋賀・多賀少年野球クラブ辻正人監督 オンラインで保護者や指導者の悩み解決

 楽天・則本昂大投手や多数の甲子園球児を教え子にもつ滋賀県の小学生軟式野球チーム「多賀少年野球クラブ」の辻正人監督は、選手の学年に応じた役割を明確にしている。6年生の試合にレギュラーで出場する4年生は、必ずしも6年生のレベルに達しているわけではないという。指導者は学年に合わない役割を選手に求めず、どんな時も冷静さを保つ必要があると説く。

 辻監督は10月31日、オンラインイベントで講師を務めた。参加したのは、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」の会員で、大半は少年野球の保護者や指導者。次々と質問が寄せられる中、6年生がいないチームの指導に関する悩みも。最高学年の選手が不在で、チーム全体のモチベーションが上がらないという内容に、辻監督は自身の考えと注意点を整理して、こう答えた。

「選手の数が少ないと、野球歴の浅い選手や下級生が試合に出ることになります。指導者は、4、5年生が6年生の大会に出場しているからといって、6年生の役割を求めないように注意する必要があります。6年生の基準で下級生に指摘すると、選手にストレスを与えてしまいます」

4年生に6年生の役割を要求しない 過去にカッとなって反省

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