米国生まれ米国育ちなのに… “逆輸入”ドラ3加藤豪将が日本ハムファンだった理由
憧れユニホームに袖通し「本当に今でも信じられないです」
日本ハムからドラフト3位指名を受けた加藤豪将内野手が4日、都内で入団会見を行った。日本に住んだ経験はわずか3年。囲み取材では「英語でお願いします」とおどけた米国生まれ米国育ちの“逆輸入”内野手だが、実は幼少期からファイターズファンで、チームとは深い縁があった。
サンディエゴに住んでいた少年時代。夢中になって見ていたのが日本ハムの試合だった。「サンディエゴでは日本のテレビは札幌のテレビしか入っていなかった。だから日本の野球を見たいときはいつも札幌のテレビで、そういう流れでファイターズファンになりました」。加藤豪にとっては昔からプロ野球=日本ハムだった。
12歳だった2006年には日本一を見届け海の向こうで歓喜した。同年12勝を挙げたダルビッシュ有投手とは後にパドレスでチームメートとなり「いっぱいファイターズのこと話して。ファイターズの質問もして。そういうところから自分の頭の中にはファイターズがありました」と懐かしんだ。日本シリーズMVPに輝いた稲葉篤紀(現GM)や新庄剛志(現監督)の姿も「鮮明に覚えている」という。
さらに「その時(2006年)の監督、トレイ・ヒルマンさんにはニューヨークヤンキースとマイアミマーリンズでお世話になり、本当にファイターズとのコネクションがいっぱいあって、いつかはファイターズでプレーしたいといつも思っていました」と熱い気持ちが溢れた。ずっと前からつながっていた“縁”。28歳となり、ようやく袖を通した憧れのユニホームに「小さい頃から見ていたチーム。いつもファンだったので、本当に今でも信じられないです」と最高の笑顔を見せた。
(町田利衣 / Rie Machida)