ドーム全体が杉谷を直視「こんなの泣く」 寂しげな笑顔引き出した「なんて粋な計らい」
試合前から東京ドームは惜別一色…ファン「幸せな引退」
今季限りで現役を引退する日本ハム・杉谷拳士内野手に全員の視線が注がれた“主役の瞬間”に、ファンは涙を堪えきれないでいる。5日に東京ドームで行われた野球日本代表「侍ジャパン」の強化試合が“現役ラストゲーム”に。試合前の粋な演出で、嬉しくも寂しげな表情を浮かべた杉谷の姿に、ファンからは「なんて粋な計らい」「うわ~こんなの泣く」との声が上がった。
東京ドームでは聴き馴染みのない声が、空間に響く。声の主は西武のウグイス嬢、鈴木あずささん。ベルーナドームで繰り広げられてきた“杉谷いじり”が場所を変えて実現し、元気印の最後の花道を飾った。「その人気は、今や侍ジャパン越え、皆様の杉谷拳士選手が最高に前向きにただいまバッティング練習を行っております」「練習中、控えめな打球が、思いのほか鋭い打球が。まれにスタンドに入ることがございます」などとアナウンスされると、スタンドから拍手が起こった。
愛あるコールに、杉谷は深々と一礼。感慨深げな表情をを浮かべ、練習後には鈴木さんに笑顔で挨拶した。微笑ましい惜別の空間に、ファンは「幸せな引退だと思います」「これは粋な演出」「うるっときたよ」などと最後の瞬間を噛み締めていた。
(Full-Count編集部)