「ベンチから見ている記憶しかない」侍J・佐々木朗希に残る国際試合の苦い記憶

侍ジャパン・佐々木朗希【写真:Getty Images】
侍ジャパン・佐々木朗希【写真:Getty Images】

10日のオーストラリア戦で先発「まずは怪我なく自分の力を」

 野球日本代表「侍ジャパン」の佐々木朗希投手(ロッテ)は10日に札幌ドームで行われる「侍ジャパンシリーズ2022」オーストラリア戦で先発登板することが決まった。3日に21歳の誕生日を迎えたばかり。「まずは怪我なく自分の力を発揮できたらと思います」と意気込みを語った。

 大船渡高3年だった2019年9月のU-18代表では右手中指マメの影響で登板機会は韓国戦の1イニングのみ。チームはオーストラリアに敗れている。「ベンチから見ている記憶しかない」という苦い思い出だ。初選出の侍ジャパンでは初の先発デビュー。「もちろん緊張感も違ったものがあります。普段とは敵として戦っている選手とチームとして戦っているので。コミュニケーションをとりながら、いつもとは違う形でいきます」と闘志を燃やした。

 滑りやすいとされるWBC公式球にも慣れつつあるようだ。「もちろん違いは感じるので。ストレートは変わらずに投げられている。あとは変化球を。残り少ないですけど、打者が立った時の変化を感じながら投げたいです。(10日は)ストレートとフォークがメーンになると思う。その中で打者を抑えていけるように」と言葉に力を込めた。

 札幌ドームでは初登板となる。この日は球場のマウンドから立ち投げで18球。塩見、近本、近藤が真後ろから見守るなど多くのチーム関係者の視線を集めた。「立ち投げだったので、座らせないと分からないんですけど、(マウンドの)高さ、硬さは特徴がある。そこは少しは確認できたと思います」と振り返った。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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