意外にもタイトル未獲得の選手たち 通算1831安打でも届かず…日本一支えた右腕も

ロッテ不動のセカンド中村は2019年にはリーグ2位の39盗塁

○楽天・鈴木大地内野手
【通算成績】1449試合 5879打席1398安打 73本塁打527打点484四球 打率.275 出塁率.348 OPS.735
【キャリアハイ】140試合 614打席152安打 15本塁打68打点56四球 打率.288 出塁率.373 OPS.826(2019年)

 ロッテ時代はルーキーイヤーからほぼ毎年.270前後の打率を記録していたが、楽天移籍初年度の2020年には、自己最高の打率.295をマークし、ベストナインも獲得した。打撃タイトルの獲得経験こそないものの、10年連続で100安打を放っていて、最多安打や首位打者を狙える可能性も大いにある。

○ロッテ・中村奨吾内野手
【通算成績】991試合 3871打席847安打 74本塁打378打点372四球103盗塁 打率.255 出塁率.341 OPS.723
【キャリアハイ】143試合 639打席157安打 8本塁打57打点60四球39盗塁 打率.284 出塁率.374 OPS.767(2018年)

 走攻守全てで高水準のプレーを魅せる不動のセカンド。2014年ドラフト1位で入団すると、1年目から111試合に出場。その後も1軍で経験を積み、キャリア初の規定打席に到達した2018年にはリーグ2位の39盗塁、ゴールデングラブ賞も獲得した。2021年シーズンからはチームの主将に就任するなど、精神的支柱でもある。FA権を行使せず残留を決めた来季は、どのような活躍を見せるか。

○日本ハム・上沢直之投手
【通算成績】149試合 61勝53敗1H 948.1回 789奪三振 防御率3.24 WHIP1.19
【キャリアハイ】24試合 12勝6敗 160.1回 135奪三振 防御率2.81 WHIP1.04(2021年)

 ノビのある直球と、タフなスタミナが持ち味。プロ3年目の2014年から好成績を残し、2018年に4完投を含む11勝を挙げ大きな飛躍を挙げた。2021年も多くの投手タイトルにおいて上位に食い込んでいた。本拠地を新たにして迎える来季こそ、悲願の初タイトル獲得なるか。

○元福岡ソフトバンク・松田宣浩選手
【通算成績】1910試合 7562打席1831安打 301本塁打991打点501四球135盗塁 打率.265 出塁率.318 OPS.782
【キャリアハイ】143試合 603打席153安打 35本塁打94打点60四球8盗塁 打率.287 出塁率.357 OPS.889

 打撃タイトルの獲得経験がない選手を挙げる上で、この選手を語らずには終われないだろう。通算8度のゴールデングラブ賞を獲得、走攻守3拍子そろったリーグ屈指のサードとしてソフトバンクでプレーした松田は、輝かしい実績を残しながらもタイトル獲得まではあと一歩届かず。特に本塁打王争いでは2011、2015年とリーグ2位だった。それでも通算1831安打を放ち、球史に名を残す偉大な選手であることに変わりはない。他球団でもう一花咲かせてほしいだけに、今後の去就に注目だ。

(「パ・リーグ インサイト」村井幸太郎)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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