「アップ=体慣らし」ではない 元中日エースが実践、ライバルに差をつける効果的メニュー

体のキレを上げる時はダッシュや素振りが効果的

 体が重い、足が上がらないと感じた時は腿上げをした。高く速く腿を上げる動きで下半身に刺激を与える。吉見さんは「投球は下半身が大切です。足が動かなければ上半身の動きは生きません。汗をかくことで体の重さも軽減されます」と説明する。

 体のキレが足りないと感じた時は、ダッシュの本数を増やした。20、30メートルの距離を繰り返し走って、瞬発力を高める。他にも、バットを振って体をひねる動きを入れることでキレを出す時もあった。

 吉見さんはウオーミングアップを「ただの体慣らしではなく、自分の調子を知る場」と位置付ける。それは練習前の準備ではない。取り組み方次第でライバルと差がつく。

(間淳 / Jun Aida)

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