佐々木朗希は本番までにWBC球を操れるのか? 専門家が分析、何度も首を傾げたフォーク

豪州戦に先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
豪州戦に先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

“侍デビュー”となった佐々木朗は4回4安打無失点、2奪三振

 野球日本代表「侍ジャパン」は10日、札幌ドームで豪州代表と強化試合を行い、9-0で勝利した。先発の佐々木朗希投手(ロッテ)は4回4安打無失点、2奪三振の好投を見せた。一方でマウンド上では何度も首をかしげる場面も。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「本来のフォークではなかった。本人も手応えを感じなかったのではないか」と分析した。

 強化試合では、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で使用されるボールが用いられた。メジャーリーグ公式球の感覚を確かめるように、4イニングを投げ切った。初回の先頭・ケネリーに右前打を浴びるなど、いきなり無死一、二塁のピンチを背負ったが後続を抑え無失点。毎回のように走者を背負ったが、要所を締める投球でスコアボードに「0」を並べた。

 レギュラーシーズンで見せていた“奪三振ショー”は影を潜め、この日奪った三振は2つだけ。豪州の打者が早いカウントから仕掛けてきたこともあるが、フォークの精度にアバウトな部分もあり、本来の姿でなかったのは間違いない。

 日本の攻撃中にブルペンで投球を行い、マウンド上でも首を傾げていた佐々木朗の姿に新井氏は「本人にも、満足そうな表情はなかった。達成感や手応えはなかったと思う。これまでWBC球を使って練習してきたと思うが、ゲームのマウンドとは違った。慣れるのにもう少し時間がかかるのではないでしょうか」と指摘する。

吉井コーチは「本人の調子は今ひとつで、直球も変化球もおそらく5割くらい」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY