侍の“秘密兵器”は国際規格の「変則パワー投手」 専門家も期待「中南米にも通用する」

豪州戦の9回に5番手で登板した侍ジャパン・大勢【写真:荒川祐史】
豪州戦の9回に5番手で登板した侍ジャパン・大勢【写真:荒川祐史】

巨人のルーキー・大勢が2試合で守護神を務め存在感を発揮

 野球日本代表「侍ジャパン」は10日、札幌ドームで豪州と強化試合を行い9-0で勝利。これで4試合の強化試合を全勝で飾り、各メンバーは来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へのアピール合戦を終えた。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「今までの日本にいなかった、変則パワー投手は貴重な戦力になる」と、巨人・大勢投手を絶賛した。

 侍ジャパンの年内最終戦。守護神としてマウンドに上がったのは巨人のルーキーだった。9点リードで迎えた9回に5番手として登板すると、先頭ユーニスを152キロ、続くホールを150キロ、バークも155キロの直球と3者連続空振り三振に仕留めた。

 大勢は5日の日本ハムとの強化試合(東京ドーム)でも1点差の9回に登板し、1回無失点1奪三振の好投。他球団から実績、実力のある投手が名を連ねる中でも、堂々とした投球で存在感を見せつけた。

 一度、右足の踵を上げ伸びあがるような体勢から沈み込み、サイドから繰り出される剛速球。変則気味な投球フォームで打者をねじ伏せる姿に新井氏は「横手からの速いボールに鋭く落ちるフォーク。真っすぐも球が動いていて米国、中南米系の選手にも通用する。“暴れる”球じゃなくストライクゾーンで勝負できるのも素晴らしい。本戦でも戦力になってくれる投手」と、評価した。

「“使い勝手の良い選手”は必ず必要になってくる」

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