侍の“秘密兵器”は国際規格の「変則パワー投手」 専門家も期待「中南米にも通用する」

「“使い勝手の良い選手”は必ず必要になってくる」

 過去の侍ジャパンで“変則枠”として選出されていたのは渡辺俊介(元ロッテ)、牧田和久(元西武など)ら、緩急を生かしたアンダスローがメインだった。

 だが、大勢はサイドから150キロを超える直球と、落差の大きなフォークを武器とするだけに「これまで、変則パワー投手はなかなかいなかった。メジャーには多少いますが、他国からすれば今までの日本の印象も変わってくる」と新井氏。

 本戦では今回選出されなかった実力者が入る可能性もある。それでも、新井氏は巨人でルーキーながら守護神として1年間を戦った経験は大きいと見ており「日本の守護神かどうかは別として、WBCでもブルペンの1人として1イニングを投げ切れる力はある。他国からしても厄介な投手になるのは間違いない」と、最終メンバー入りに向け太鼓判を押す。

 大勢以外にも代走で出場し2盗塁を決めたソフトバンクの周東佑京内野手、国際球をものともせず第2先発としての適正をみせた巨人の戸郷翔征投手がアピールに成功した。「言葉は悪いが“使い勝手の良い選手”は必ず必要になってくる。栗山監督がどのような選手を選ぶのか楽しみです」。

 日本ハム、巨人、オーストラリアとの4試合で得た収穫は大きかった。これまでの日本にいなかった“新戦力”がWBCでも力を発揮してくれるはずだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY