柳田悠岐は“由伸討ち”、清宮幸太郎は美弾道 球場の空気変えたグランドスラム

ソフトバンク・柳田悠岐【画像:パーソル パ・リーグTV】
ソフトバンク・柳田悠岐【画像:パーソル パ・リーグTV】

鷹ガルビスは来日1号、2号が満塁弾だった

 野球において1プレーで最も得点が入る満塁本塁打。その一振りで球場の空気を一変させる力を持つ。今回は、2022シーズンのパ・リーグで生まれた満塁本塁打全7本を振り返っていく。日本ハム・清宮幸太郎内野手もプロ5年目で初のグランドスラムを架けた。

〇ソフトバンク・フレディ・ガルビス内野手(3月25日日本ハム戦・PayPayドーム)
 開幕戦の1点ビハインドで迎えた8回、ガルビスがライトスタンドへ来日初となる一発を放ち逆転。直後の9回を無失点に抑え、開幕戦を勝利で飾った。

〇ソフトバンク・柳田悠岐(5月3日オリックス戦・PayPayドーム)
 柳田が同点の6回に好投手・山本から確信の一発。この本塁打で得た4点が決勝点となり、チームは勝利した。

〇楽天・ホセ・マルモレホス外野手(5月19日ロッテ戦・ZOZOマリンスタジアム)
 7回に押し出しで2点を得て、なおも満塁の好機。投手が小野に交代したところでマルモレホスがライトスタンドへ5号満塁弾。この回一挙6得点で勝負を決めた。

〇日本ハム・今川優馬外野手(7月24日ロッテ戦・札幌ドーム)
 初回に安打と2四死球で満塁とすると、4番・今川がライナー性のホームランをたたき込む。キャリア初となるグランドスラムに満面の笑みを見せた。

〇ソフトバンク・フレディ・ガルビス内野手(8月23日楽天戦・楽天生命パーク)
 7点リードで迎えた6回に飛び出したガルビスの2号満塁弾。開幕戦以来の一発はまたしてもグランドスラムとなり、チームはこの日、今季最多に並ぶ20安打15得点で大勝した。

〇楽天・島内宏明外野手(9月1日オリックス戦・楽天生命パーク)
 初回から点の奪い合いとなった試合。1点ビハインドで迎えた4回、満塁の場面で島内が豪快に振り抜いた打球は右翼席に達し、一気に流れを引き寄せる一発となった。

〇日本ハム・清宮幸太郎内野手(9月27日ロッテ戦・札幌ドーム)
 2回に清宮が捉えた初球は、ライトスタンドへ飛び込むプロ初の満塁ホームランに。キャリアハイの18本塁打を記録した今季の最後の一発は、このグランドスラムだった。

〇ソフトバンク・柳田悠岐外野手(10月9日「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ西武戦第2戦・PayPayドーム)
 番外編として、ペナントレース外ではあるが、この一発を取り上げないわけにはいかない。勝てばファイナル進出となる大事な一戦は柳田の誕生日。3回に3四死球で満塁となると、低めの球をすくい上げて右翼席へ運んだ。勝利を引き寄せるバースデーアーチに、球場は大いに沸いた。

(「パ・リーグインサイト」北村彩実)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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