まだ去就決まらぬ大物選手たち 沢村賞右腕や2017年WBC戦士、3年前の「3冠男」も…

日本ハム・金子千尋、中日・平田良介、巨人・山口俊(左から)【写真:荒川祐史】
日本ハム・金子千尋、中日・平田良介、巨人・山口俊(左から)【写真:荒川祐史】

今季1勝の金子千尋はハムを自由契約に、1登板の山口は巨人を戦力外になった

 FA宣言選手が公示され、ストーブリーグも本格化。ソフトバンクを退団した松田宣浩内野手を巨人が獲得したり、ヤクルトが前中日の三ツ俣大樹内野手ら今オフに戦力外となった3選手を獲得したりするなど、動きは活発化している。ここでは来季の去就がまだ決まっていない“有力選手”を改めて紹介する。

 金子千尋投手は日本ハムを自由契約になった。2004年ドラフト自由枠でオリックスに入団した39歳は今季3登板で1勝2敗、防御率4.85。ただ、2軍では7勝、防御率2.49をマークしている。2014年に沢村賞とMVPを同時受賞したNPB通算130勝右腕は、現役続行を希望する。新たな働き場所を得られるだろうか。

 巨人から戦力外通告を受けたのは山口俊投手。巨人復帰2年目の今季は1試合登板にとどまった。横浜・DeNA時代は2010から2年連続30セーブ以上。FA移籍した巨人3年目の2019年には最多勝、最多奪三振、最高勝率の3冠に輝いている。2020年にはメジャーで2勝を挙げた35歳は、復活の機会を得られるか。

 38歳右腕の増井浩俊投手はオリックスから戦力外通告を受けた。日本ハム時代の2012年には最優秀中継ぎのタイトルを獲得。2015年には39セーブを挙げ、翌2016年には先発で日本一に貢献した。FA移籍したオリックス1年目の2018年も35セーブの活躍だったが、今季は2試合登板にとどまった。

 平田良介外野手は17年間プレーしてきた中日から戦力外となった。2005年高校生ドラフト1巡目指名で入団。2011年に113試合に出場してリーグ優勝に貢献した。2017年WBCでは侍ジャパンに選出された。ただ、年間通して活躍したシーズンは少なく、直近5年間で100試合以上に出場したのは打率.329をマークした2018年だけ。今季は51試合で打率.200、1本塁打、10打点と低迷した。新天地は得られるか。

 DeNAを戦力外になった倉本寿彦内野手は今季44試合で打率.173、1本塁打、2打点に終わった。2016年に141試合、2017年には全143試合出場したが、近年は出場機会が減っていた。同僚の三上朋也投手も60試合以上登板を4度、2021年も40登板を記録したが、今季は19登板にとどまった。

(Full-Count編集部)

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