二松学舎大付、怪物1年が高校通算16号 鈴木誠也育てた指揮官絶賛「柔らかい打ち方」

ソロを含む2安打3打点と活躍した二松学舎大付・片井海斗【写真:木村竜也】
ソロを含む2安打3打点と活躍した二松学舎大付・片井海斗【写真:木村竜也】

二松学舎大付・片井海斗が4回に豪快左越え弾を放った

 秋季東京都高等学校野球大会は12日、神宮球場で準決勝の2試合が行われ、第1試合では二松学舍大付が帝京を8-3で下し、決勝進出を決めた。今夏の甲子園に4番打者として出場した片井海斗内野手(1年)は4回に左越えソロを放つなど、2安打3打点と気を吐いた。

 3点リードの4回2死、「4番・一塁」で出場した片井が3打席目で鮮やかにアーチを架けた。浮いたカーブをとらえて左越え弾。初回から厳しい内角攻めをされていた片井は「内角は捨てて、変化球狙いにしました。本塁打は狙っていませんでした」と高校通算16号アーチを振り返った。

 今夏の甲子園に1年生ながら4番で出場した逸材。3試合に出場し、社(兵庫)との2回戦で本塁打を放ち、聖地を沸かせた。1メートル75、97キロの巨漢だが、決して大振りはしない。鈴木誠也外野手を育てた市原勝人監督も「柔らかく乗せていくような打ち方。遠くに飛ばそうというより広い範囲に飛ばそうと自覚できている」とこの日の打撃に目を細めた。

 2021年夏、今年の春夏に続く4季連続甲子園出場は、13日の東海大菅生との決勝戦に勝てば確実になる。既にチームの中心となっている1年生4番の打棒が鍵を握りそうだ。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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